日本人の約6000万人が感染 放っておくと怖いピロリ菌の検査・除菌の方法

ピロリ菌という言葉は誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
でもピロリというかわいい名前のため、多くの人があまり気にしないようです。
実際私もそうでした。

でもピロリ菌を放っておくのは大変危険なんですよ。

健康診断で胃がんの可能性と診断された

私は毎年健康診断を受けているのですが、今年受けた診断結果にこう書いてありました。

「胃がんの可能性あり。至急精密検査を受けてください」

ちょっとビックリ過ぎて思考停止。

誰もまさかがんになるなんて考えないですよね。
私はお酒もたばこもしないし毎日の食事にも気を使ってスナック類なども全く食べません。

がんは進行具合によってステージが分かれ、ステージ1と2は手術で比較的完治しやすいのですが、ステージ3以降になると進行も進み、もし4なら他の部位に転移している可能性が高く完治は難しくなってしまいます。

「もしステージ4だったらどうしよう・・・いやまだ可能性があるというだけだし」

検査までの2週間、仕事中も家にいる時もこの繰り返しでした。

胃がん検査の内容

2週間後、胃がんの精密検査をしました。
検査項目は以下の6つ。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 尿素呼気試験(UBT)
  • 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)による検体検査
  • CT検査
  • 心電図検査

初めて胃カメラを飲んだんですが、これがすごく苦しかったです。
すべての検査を終えるのに半日かかりました。

検査の結果

2週間後、検査の結果が出ました。

結果は胃がんではなく萎縮性胃炎でした。
原因はピロリ菌。
尿素呼気試験の数値が上限2.5のところ、私は6.7でした。

最初のバリウム検査で引っかかった理由は、このピロリ菌が原因で胃の粘膜が萎縮しその波打った胃壁の影が写っていたからでした。

胃がんじゃなくてほんと、安心しました。

ピロリ菌とは?

ピロリ菌は正式にはヘリコバクターピロリと言い胃粘膜に生息するバクテリアの一種です。

日本人の約2人に1人が感染していると言われ、かわいい名前ですが、放っておくと萎縮性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍のほか胃がんの原因にもなる怖い菌です。

ピロリ菌の主な感染時期は小児期で原因は母子間の経口感染です。
よく母親が乳児に食事を自分の口で柔らかく砕いてからあげたりしますよね。
ほとんどがそれで感染します。

感染した菌は一生お腹に住み続けます。
そして何十年と長い時間をかけてさまざまな疾患を引き起こします。

日本ヘリコバクター学会誌によると胃がん患者の92%の人にピロリ菌の感染が見つかっています。

日本ヘリコバクター学会
ピロリ菌解説[PDF] – 日本ヘリコバクター学会

ピロリ菌の除菌には時間がかかる

原因がピロリ菌だと分かったのでほっとしたんですが、次はこのピロリ菌を除菌しなければいけません。
私の場合、これに時間がかかって大変でした。

除菌するには菌を殺すためのラベキュアという内服薬を1日2回朝・夕食後に7日続けて飲みます。絶対に飲み忘れてはいけません。

この薬は下痢などの副作用もあり、私もお腹が緩くなりました。

そして2か月後、除菌できたか尿素呼気試験をします。
残念ながら数値が5.6と依然上限2.5を超えていて除菌に失敗しました。

再度除菌するのですが、次はより殺菌効果の強い薬を服用します。
服用した薬は、パセトシン錠、タケキャブ錠、フラジール内服錠の3種類。
これも朝・夕食後に忘れずに7日間飲み続けます。

そして2か月後、再度尿素呼気試験をしました。

数値は0.2。

4か月かかってようやく除菌に成功しました。

さいごに

私の場合1度失敗したので除菌までに4か月かかりましたが、このようにピロリ菌の除菌には最低2ヶ月かかります。

医師によると、

  • 兄弟がいれば間違いなくその兄弟も感染している。
  • 萎縮性胃炎で波打った胃壁は2度と戻らない。
  • バリウム検査ではその胃壁の影が必ず写り胃がんでなくても「胃がんの可能性あり」と診断されてしまう。

とのことです。
医師には今後はバリウム検査はせずに年1回の胃カメラ検査をするよう勧められました。

放っておくと最悪の場合胃がんになってしまうかもしれないピロリ菌。
まだ検査をされたことがない方は一度受けてみることをおすすめします。